東方永無録Remake 第九話 上
第九話 主たちの思惑と従者たちの疑念 レミリアは静かに下がってよいとだけ言うと、椅子の肘掛けに頬杖をついて、おずおずと後ずさる颯に微笑んだ。颯の心臓は破裂しそうな程だった。ばくばく、と伸縮運動を繰り返す音が頭に響く。 「さて、私は寝るかな。咲夜?」 レミリアは咲夜の方を向いて言った。 「ベッドメイキングは済んでおります」 「うむ」...
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―――――――― レミリアは寝室につながる大廊下ではなく、図書館へとつながる階段を降りていた。 何故か。それはレミリア自身にも理解し難いことであった。 さあ。寝に行かんと寝室へ来たまではよかったのだが、いざベッドに横たわるとどうも目が冴えてしまうのである。しばらくは寝ようと格闘したのだが、それも無駄に終わってしまった。...
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―――― 話を終えたレミリアはふうと一息つくと、頬杖をついて友人を見上げた。 「────」 一方、パチュリーはその栗にも似た口を開けたまま唖然としていた。 「大丈夫かしら、パチェ? まあ、無理もないか」 「ねえ、冗談よね?」 「私が友人に平気で嘘をつくように見える?」 「見える」 即答であった。 「おいおい。でも、事実なのよ。私も最初は信じていなかったけれど」 「確証たるものが?」...
View Article東方永無録Remake 第十話 上
ここは人里に近い森の中。 びゅうびゅうと音をたてて吹雪が荒ぶ。幻想郷は冬真っ只中だ。 男は雪の積もる森の中をゆっくりと、力強く進んでいた。 少しでも油断すれば吹き飛ばされそうなほどの突風。それに雪まで加わって、視界は最悪な状態であった。 そんな男の前に黒い影がうっすらと見えた。 獣か? いや、妖獣と言えど真冬のこの時期に外へは出てこないだろう。...
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「よし、じゃあ私の家まで連れてきてくれるか」 「わかりやした」 慧音の家は人里の中心部から、やや離れた場所にある。寺古屋もその近くだ。 診療所を出ると、もう吹雪は止んでいた。 ひゅうと音をたてて風が吹く。雪は含んでいなくとも、診療所の中で暖まった男の体を凍えさせるには十分だった。 男と医者はほぼ同時にぶるると震えた。...
View Articleわあいおひさしぶり
日記ではクッソお久しぶりですね、どうもフリメルダです。 近況としては、高校二年生になってようやく高校生活に慣れてきたのと、バイトしなきゃなーと思いつつ働かないクズみたいな生活をしているみたいな感じでしょうか。 いやあ、お金ほしいです(ゲス) なら、働くしかないですよねもう。勇気が無いだけなんですよ、一度やってしまえばあとは流れ作業のように続けられるとは思うんですが(自信過剰)...
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